すさまじきもの 〜歌枕★探訪〜 |
柘植(三重県伊賀市)
歌枕の地への訪問として柘植を訪れたわけでなく、今回はJRの「大回り」の際に乗換えの駅として数分間滞在したもの。 何のことかと言うと、JRには「大回り乗車」という制度があって、早い話が最低運賃の120円で一日中列車に乗って旅ができるというもの。
この特例を利用すると、和歌山から奈良、三重、滋賀、京都を回って大阪に帰ってくることが可能。しかも最低運賃の120円で。 いろいろ気分転換したい時にやっている。 ![]() 加茂駅から関西本線を東へ向かう。 イカにもタコにもローカル線の風景だが、昔は特急も走っていた。 ![]() 加茂から亀山までの関西本線は非電化区間で、気動車のキハ120が活躍。 かなり混んでいた。 ![]() 跨線橋があったり、いい雰囲気の柘植駅。 Wikipediaによると、簡易委託駅なので朝晩は無人駅になるらしい。 ![]() 2011年の写真。 カフェオレ塗装の113系。 ![]() 2016年の写真。 グリーン一色の塗装になっていた。 ![]() いや〜、なんというか。 驚いたのは、他に何人も同じように大回り乗車をしている人がいたこと。 いわゆる「乗り鉄」というのかな。 |
限りなく思う心をつげの山 山口をこそたのむへらなれ | 松葉集 |
都にもゆかぬ先より鴬の 枕につげの宿のあけぼの | 永閑名所記 |
駅弁を買ひて乗りたる日もありき一番ホーム始発柘植行き | 河野裕子 |
柘植行きの始発、しかもわざわざ一番ホームとしているので、これは草津駅で詠んだ歌なのだろう。 |