すさまじきもの 〜歌枕探訪〜


月吉の里(岐阜県瑞浪市)








月の宮

この地で産出する巻き貝の化石を、お月様の「お下がり(糞)」と見立て、安産のお守りとして祀っている。

古代の中山道、中世の鎌倉街道沿いにあり、旅の名所であったようだ。

また歌枕として数首の歌が伝わっている。


榊葉にかけし鏡の面影と 神も見まさんの休む間 西行





闇ならば寝ぬべきものを頼めぬも 人に待たるる月吉の里 清原元輔


むこ舟のしずくうかがる玉笹の世々経て澄めるの井の水 僧志日


掘りあてし 日の糞や 薬ほり 木朶













■ 現地訪問





県道352号線沿いに「月の宮」の道標
向こうの白い工場の後ろに月の宮がある






工場の横に小さな通路がある



石段を上ったところが月の宮



石碑と祠と歌碑があった



月の宮からの眺め














巻貝の化石が気になります





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