すさまじきもの 〜歌枕探訪〜


津守(大阪市西成区)

『津守』とは港(津)の管理(守)をするところ。
古代の難波の港(津)。


仕事で津守に行ったので写真をとってきた。




南海電鉄汐見橋線
大阪市内なのに、二両編成で30分に一本の運行。



津守駅



駅の入り口



右の白い建物が駅。
駅前には何もなかった。



なんともローカル線の雰囲気であった。



津守商店街。多くの店が閉まっていて閑散としていた。



周辺の雰囲気。



住吉津守網引の浮けの緒の浮かれか行かむ恋ひつつあらずは 万葉集
住吉の港の番人が網を引くウキの緒のように(ここまで序詞)、
苦しい恋をしないでフラフラ過ごしていこう。




はるばると津守の沖を漕ぎゆけば岸の松風遠ざかるなり 九条兼実






平家の貴公子、平忠度も歌を残している。

たのめつゝこぬ夜つもりのうらみてもまつより外のなぐさめぞなき 新勅撰和歌集
期待していたが、来てくれない夜が積もってきて、恨んでいるが待つしかない。

(掛詞)
津守 と 積もり
浦 と 恨み
松 と 待つ

















昭和の時代の雰囲気の町でした。








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