すさまじきもの 〜歌枕★探訪〜 |
打田(和歌山県紀ノ川市)
平安時代の歌僧、西行の生誕地。 西行フリークの私にとっては、聖地ともいうべきトレジャーポイント。 昔はこの辺り一帯を田仲荘といい、西行の本家筋の徳大寺家の所領であり、西行は在地の領主として裕福に育った。 打田町は私の自宅からちょうど和泉山地を越えたところ。 暇な日曜日に行ってみた。 ![]() 西行法師像。 ![]() 像の台座部分に歌碑あり |
嘆けとて月やはものを思はするかこち顔なるわが涙かな | 西行(百人一首) |
![]() バス停も「西行法師像前」 中世の田仲荘は豊かな農地が広がっていたらしい。 ![]() 紀ノ川の向こうに龍門山が見える。 ![]() 紀ノ川の堤防から撮影。 ![]() 一般的な田舎の風景。 この付近の竹房という集落の中に西行の歌碑があると聞いた。 車で向かったところ、道幅がどんどん狭まっていき、結局たどり着けず、あきらめた。 ![]() ちょっとこれは車で入れない 和歌山の観光協会から写真を拝借。 ![]() |
願わくば花の下にて春死なんその望月の如月の頃 | 西行 |
竹馬を杖にもけふはたのむかなわらはあそびを思ひ出でつつ | 西行 |
歌碑が二基設置されている。 特に「竹馬を〜」の歌は、西行が子供の頃に竹馬で遊んだ思い出を詠んでいるのだが、それは田仲荘での幼いころの記憶なのかもしれない。 |