すさまじきもの 〜歌枕★探訪〜 |
コロナ禍の中で訪問
長野県の上田は歌枕でもなく、古典のゆかりの地でもない。 また北国街道の上田宿がありながら、著名人もここでは歌を詠んでいないようだ。上田という地名は凡庸で詩情が湧かないのだろう。上田周辺の風景も退屈なのかも知れない。 そんな月並みな上田を今回一つのページとして作ったのは、上田の市街地にある上田城が真田昌幸の築城であるから。 真田昌幸はご存じの通り、武田一族没落後に上田盆地を支配し、二度にわたって徳川軍を撃退、関ヶ原で敗退後は次男の幸村と紀州九度山で蟄居しながら豊臣家再興を目指すも65歳で死去。 実は、今回の長野方面への旅行の前に、池端正太郎の真田太平記を読んでいたので、ぜひとも真田一族ゆかりの地を訪ねたかった次第。 |
定めなき浮世にて候へば、一日先は知らざる事に候 我々事などは浮世にあるものとは、おぼしめし候まじく候 |
真田幸村 |
鼻紙の上田の町の繁盛は |
十返舎一九 |