すさまじきもの 〜歌枕探訪〜


上野(京都市左京区)





小ネタ




本当にマイナーネタなので、ちょっと変化を付けるために壁紙を青色にしてみた。


「都名所図会」、ではなく、そこに収録されなかったマイナー名所を拾い集めたという、「拾遺都名所図会」に掲載されている。



上 野

大原郷の内、戸寺村の北に上野村あり


おのづから過ぎがてにする大原うへ野すがる鳴くなり 藤原仲実(万代和歌集)


え〜と、よく分からない歌であるが、「すがる」というのは旺文社古語辞典によると、
@じが蜂の古名。腰が細くくびれているので美女にたとえる。
A鹿の異名。鹿は腰が細いことからたとえたもの。
とあって、この歌では「すがる」が鳴いているので、蜂ではなく鹿が鳴いているのだろう。
万葉集以来、萩と鹿の組合せは多い。これは萩の開花時期と雌鹿が鳴く時期が一致するかららしい。




そんな大原の里の上野に行ってきた。



現在の地名は大原上野町



これも上野の集落
扇状地地形に張り付くようにあった。
この辺りの萩原に鹿が出没したのだろう。



向こうに見えるのは翠黛山、かな












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