すさまじきもの 〜歌枕★探訪〜 |
立ちかへり春や来ぬらむ梅が崎散りにし花と見ゆる浪かな | 今川了俊(道行きぶり) |
「梅ヶ崎」は、山口市の御伊勢山の南麓の海岸辺りとのこと。 今川了俊が太宰府へ下向したのは旧暦の10月頃。その途上にあった「梅ヶ崎」という地名からインスピレーションを得て詠んだもので、もし地名に「梅」が含まれていなかったら、たぶん梅の花が散ったあとの海辺の風景に詩情は湧かなかっただろう。 その後、御伊勢山南麓の海岸は埋め立てられている。 ![]() これが南側から見た御伊勢山 海は干拓されて農地になっている ![]() 御伊勢山から南西方向を望む ずーっと陸地になっている ![]() 椹野川河口の山口湾 湾口に周防大橋が見える |