すさまじきもの 〜歌枕★探訪〜 |
雲梯の社(奈良県橿原市)
「雲梯」は『うなて』とよむ。 雲の架け橋のような名前であるが、よくわからない。 現在の奈良県橿原市雲梯町付近は、太古に神聖な森が広がっていたようで、「雲梯の社」とよばれていた。 そしてそこには、神聖な鳥であった「鷲」が棲んでいて、人々の尊崇の念を集めていた。 こんな歌が万葉集に残っている。 |
思はぬを 思ふと言はば 真鳥住む 雲梯の杜の 神し知らさむ | 万葉集 | |
あなたのことを思ってもいないのに思うと言ったならば、鷲の棲む 雲梯の杜の神が、その偽りを知ることであろう。 (橿原市教育委員会) ※真鳥は、鷲のこと |
古代の「雲梯の社」の場所に、「雲梯神社」が建立され、後世に「河俣神社」と名前が変わったようだ。 今回、こんな由緒あり気な河俣神社に行ってきた。 ![]() 住吉大社とつながりがあるらしい。 ![]() 【Wikipediaより】 「住吉大社(大阪市住吉区)には畝傍山口神社境内における埴取の神事があるが、その祭祀を行う者は当社で装束を整えることが恒例となっており、そのことから「装束の宮」と俗称される。」 ![]() 地元の神社ってかんじ。 ![]() 境内にあった鎮守の森 これこそ現代に残る「雲梯の杜」! ![]() 雲梯の杜の横には曽我川が流れている。 桜並木が続く。 ![]() 桜の季節になればきれいだろう。 |
ここには携帯のナビで車で着いた。 ナビの調子が悪く、どこをどうやってたどり着いたのかよく分からない。 |