すさまじきもの 〜歌枕探訪〜


畝傍山(奈良県橿原市)







畝傍山は大和三山の一つ。

この畝傍山を大和高田バイパスより撮影。

訪問しなかったので、現地リポートなし。









日本神話においては、「タギシミミの反逆」の際に伊須氣余理比賣が子供たちにタギシミミの陰謀を知らせるために詠んだ歌の中で登場する。

さゐ河よ雲立ち渡り畝火山木の葉さやげぬ風吹かむとす 伊須氣余理比賣(古事記)
畝火山昼は雲と居夕されば風吹かむとぞ木の葉さやげる 伊須氣余理比賣(古事記)


「畝傍山に突風の吹く前の前兆として、木の葉がざわめいている」という内容。伊須氣余理比賣の子供たちは、この歌の意味を理解し、タギシミミを殺害したという逸話。

伊須氣余理比賣は神武天皇の妻。
「タギシミミの反逆」とは、神武天皇が死んだ直後の騒乱であり、古事記の中でも重要なターニングポイントである。





その他、万葉集にも畝傍山を詠んだ歌がある。


思ひあまり いたもすべなみ 玉たすき 畝傍の山に 我れ標(しめ)ひつ 万葉集












いつでも行けるような場所なのに、まだ行ってません。






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