すさまじきもの 〜歌枕探訪〜


牛飼(うしかひ)の村(滋賀県甲賀市)









写真:産経ニュースより
(https://www.sankei.com/article/20240426-3BN63TJMBRME5BFH2V6PADGUDI/)




2024年5月、外国人観光客が富士山の「映えスポット」のローソンに押し寄せて、観光公害となっているニュースを伝えていた。







ローソンの建物の上に富士山が見えることがそれほど素晴らしいことなのだろうか。わざわざ外国からやってくるような程の値打ちがあるのかな。














2024年5月、富士山ローソンの騒ぎを余所にして、私は滋賀県甲賀市のあるセブンイレブンを訪れた。

なんとここのセブンイレブンでは、建物の上に富士山ではなく、電車が通るということでSNSの「映えスポット」になっているという。

現地へ休日の昼過ぎに到着したが、観光客はおらず、普通のコンビニの利用者が入れ替わり駐車場に車を停めていた。外国人もいなかった。

スマホで時刻表を確認。一時間に一本の運行なので、往復では一時間に二本の撮影チャンスがある。あと10分ほどで貴生川駅から折り返してやってくる。


貴生川駅の方から列車の走る音が聞こえてきた。築堤を信楽観光鉄道のディーゼルカーが一輌でやってきた。
どんよりとした曇り空で、なんとも不安であった。



これが「コンビニの上を走る列車」の写真



そしてこれが加工を施した写真

SNSに投稿しようかな?















このコンビニは「セブン-イレブン 水口庚申口店」で、住所は「滋賀県甲賀市水口町牛飼2216-1」。

地名の牛飼の由来は、奈良時代に紫香楽宮が造営された時に、農業督励のために牛を飼ったことに因む。

そんな牛飼を詠んだ歌


いなりまつ見にとて行けば恐しく草かひ増さるうしかひの村 平祐挙



牛と「憂し」を掛けている。













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