すさまじきもの 〜歌枕探訪〜


烏頭坂(うとうざか)(埼玉県川越市)





うとふ坂こえて苦しき行末をやすかたとなく鳥の音もかな 道興准后(廻国雑記)






道興准后ネタ。

現地にあった案内板を転記する。


烏頭坂(うとうざか) 
      (市指定・史跡)
 旧川越街道を岸町から新宿町二丁目・富士見町へ上る坂道で、往時は杉並木がありうっそうとしていた。
 新河岸川舟運が盛んな頃は、荷揚げされた荷物を市内の問屋街に運ぶときに必ず通らなければならず、難所として知られていた。
 川越の地名として古くからあり、文明十八年(1486」頃、この地方を遊歴した道興准后の『廻国雑記』に、うとふ坂こえて苦しき行末をやすかたとなく鳥の音もかな」という歌がある。
    昭和三十三年三月六日指定
           川越市教育委員会




■ 現地訪問



烏頭坂は熊野神社の前の道
(写真の階段ではなく、その前の道のこと)



坂の上方向(北向き)



下方向(南向き)









今は車社会なので、坂があってもあまり問題がありません





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