すさまじきもの 〜歌枕探訪〜


和束杣山(京都府和束町)




万葉集ゆかりの地である「和束杣山」については、京都府和束町の山々のこととされている。
地名からいっても、多分そうだろう。
「杣山」とは、木を切り出す山のことらしい。

それほど興味が湧くような万葉故地ではなかったが、近くまで行ったので寄ってみた。




有名なお茶の生産地であった。



ここで生産される和束茶は、宇治茶と並ぶ品質だそうで、全国的には宇治茶としても出荷されているとか。




(この画像は和束町活性化センターのホームページより)




「いいとこ和束 〜茶源郷〜 」へリンクを張ってます。



町じゅう至るところ、山の斜面に広がる茶畑、連綿と受け継がれてきたその生業の景観は、全国的にも珍しいもので、 「宇治茶の郷 和束の茶畑」として京都府景観資産に登録されている」(WIKIPEDIA)







こんな茶処、和束の山々を詠んだ歌が万葉集に収録されている。


かけまくも あやに畏し 言はまくも ゆゆしきかも 我が大君 皇子の命 万代に 見したまはまし 大日本 久邇の都は うち靡く 春さりぬれば 山辺には 花咲きをゐり 川瀬には 鮎子さ走り いや日異に 栄ゆる時に およづれの たはこととかも 白栲に 舎人よそひて 和束山 御輿立たして ひさかたの 天知らしぬれ こいまろび ひづち泣けども 為むすべもなし 万葉集


反歌
我が大君 天知らさむと 思はねば おほにぞ見ける 和束杣山 万葉集


和束運動公園の入口付近に歌碑



 歌碑は「和束運動公園」にあるとのことだったので、大きな公園を探しまくったが見つからず、諦めて帰ろうとしたところ、入口付近にて発見したもの。


これが「和束運動公園」
とにかく広くて高低差もあって疲れた。














期待せず訪問しましたが、それなりによかったです




copyright(C)2012 ゆかりの地☆探訪 〜すさまじきもの〜 all rights reserved.