すさまじきもの 〜歌枕★探訪〜 |
焼津(静岡県焼津市)
焼津と言えば、遠洋漁業に水産加工品のカツオブシぐらいしか思い浮かばない。 他に何かあったかな? ただ大昔、日本武尊の東征において、敵の火攻めに遭ったのが焼津の地。これに対し日本武尊は火打ち石で迎え火を点けて逆に敵を焼き尽くしたのだが、このことから焼津の地名が付けられたという。 (日本書紀の記述。古事記では相模国での出来事となっている) たまたま焼津で泊ることがあった。 ![]() 泊ったビジネスホテルから見えるJR焼津駅。 一般的な地方の駅風景であった。 翌朝、日本武尊のゆかりの地である焼津神社へ行ってみた。 ![]() 焼津神社の御神体は「火石」という。 ![]() 日本武尊の像がある。 ![]() 日本武尊の像の横にあった石碑。 結局、何の碑か分からなかった。 ![]() 境内には焼津天満宮があり、お約束の梅が植えられていた。 ![]() ちゃんと歌碑もあった。 東風吹かば 匂ひをこせよ 梅の花 主なしとて 春な忘れそ (菅原道真) 焼津の万葉歌もある。 |
焼津辺にわが行しかば駿河なる 安倍の市道に逢ひし児らはも | 万葉集 | |
焼津までいったところ、駿河の阿倍の道で逢った女性のことを思い出した。 |
古代の東海道は、宇津の谷(現在の国道1号線)を通らず、焼津から高草山の峠を越えて静岡市小坂に抜けていた。現在の東名高速ルートに近い。なお、このルートにある日本坂は日本武尊が通ったことから名づけられたとのこと。 |
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