すさまじきもの 〜歌枕探訪〜


山室山(三重県松阪市)




「上から読んでも山室山、下から読んでも山室山」
と、こんなシャレしか思い浮かばないので、「YAHOO!辞書」の記述をそのまま転記してみる。

本居宣長墓〈山室山〉
三重県松阪市山室町にある墓所。山室の妙楽寺山頂に位置し、木立の向こうには松阪の町や遠く三河、富士の頂まで望めたという、江戸時代後期の国学者本居宣長の奥墓(おくつき)。1936年(昭和11)、国の史跡に指定された。墓石には「本居宣長之奥墓」(自筆)と刻まれ、背後には宣長が好きだった山桜が植えられている。1801年(享和1)9月29日(新暦の11月5日)、72歳でその生涯を閉じた宣長は、その前年に子の春庭(はるにわ)と春村(はるむら)にあてた遺言書で、この奥墓について墓地の面積や、塚を築くこと、塚の上に山桜を植えること、塚の高さ、塚に芝を貼ること、墓の点検を怠らないことを記した。墓碑銘や墓完成図なども添えられて、彼の奥墓に対するこだわりの深さがわかる。墓はほぼ遺言書に基づいて設計されたが、1875年(明治8)に山室山神社が創建され、付近の景観は大きく様変わりした。1999年(平成11)に現在の墓が建てられた。「山室に 千とせの春の 宿しめて 風にしられぬ 花をこそ見め」と詠んだこの歌は、亡くなる1年前に門人たちとこの地に遊び、墓所を選定した時のものである。JR紀勢本線ほか松阪駅から三重交通バス「中部中学校前」下車、徒歩約30分。


2015年11月、本居宣長の「菅笠日記」のゆかりの地を巡る一泊二日の旅に出た。(伊勢本街道と初瀬街道)
そんな中、せっかく三重県まで来たのだから本居宣長の墓にも行くことにした。


駐車場からいきなり石段



そこそこ上ったところに妙楽寺。誰もいなかった。



そこから更に石段が続いていた。本居宣長の墓は山頂付近にあるらしいが、登頂を断念。ここまでで大満足。



山全体が市民の憩いの場になっているようだ。











本居宣長の歌


山室に千年の春の宿しめて風に知られぬ花をこそ見め 本居宣長


駐車場横に案内板の柱
(きちんとした歌碑は山頂の墓の横にあるらしい)






この本居宣長を慕って有名な文人二人が歌を詠んでいる。

なきがらはいづくの土になりぬとも魂は翁のもとにゆかなむ 平田篤胤
宿しめて風にしられぬ花を今も見つゝますらむ山むろの山 橘曙覧

平田篤胤の歌の歌碑は本居宣長の墓の傍らにあるらしい





 




妙楽寺の境内にこんな立派な歌碑があったけど、作者が誰だかわからない。

「やまむろ乃やまさくら花 ・・・」
と読めるが、そのあとがわからない。
インターネットで調べたが、ヒントもなかった。










夜は津市のビジネスホテルで一人宴会しました。




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