すさまじきもの 〜歌枕探訪〜


山梨の岡(山梨県笛吹市)





山梨岡(やまなしのおか)は、山梨県の県名の発祥となった由緒ある地名である。


もともと山頂にあった近郷の鎮守社を、山麓の梨の木を伐り拓いた場所に遷したため、山梨岡神社と称した。


山梨の名は、古代甲斐国の山梨郡の地名として引き継がれ、中世以降も山梨郡は甲斐四郡の一角を占め、城下町の甲府を含み、甲斐国の中心地となった。


そして明治3年に甲府県から山梨県に改称し現在に至っている。


いやはやフルーツ王国の山梨県の県名がフルーツに由来するとは全くもって驚きである。(県名の由来については諸説がある)



そんな山梨岡に因んだ歌を紹介する。


甲斐が嶺に咲きにけらしな足引の山梨の岡山梨の花 能因法師(夫木和歌抄)


足引の山梨岡に行く水の絶えずぞ君を恋ひわたるべき 続古今和歌集


神垣の御室の山の榊葉は神の御前に茂り合ひけり 古今和歌集
御室山は山梨岡神社の背後にある山



境内に上記三首併刻の歌碑がある




ほのかなる穂坂の小野の月更けて 秋風のなる山梨の岡 宗祇法師















■ 現地訪問



正面入り口、由緒有り気な雰囲気が漂っていた。




拝殿
背後に御室山が見える。




立派な神楽殿があった。
現在でも伝統の神事が執り行われているらしい。




御室山を奥の山と間違えて撮影した。
御室山は手前左の丸い山。
大和国の三室山や御諸山(三輪山)と同じで、神々が宿す山の意味。









入り口に芭蕉の句碑があった。


名月や池をめくりて夜終(よもすがら) 松尾芭蕉




この句は山梨岡となにか関係があるのかな?










甲斐叢記(甲斐名所図会) 「山梨岡」

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県名発祥の歌枕が大好きです
まとめたページがあります。
宮城野をご覧ください




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