すさまじきもの 〜歌枕★探訪〜 |
山の井(大阪府泉南市)
大阪府泉南市、樽井にある「山の井」は、日本書紀にも登場するような由緒深い古跡である。 えーと、 なんというか、 早い話がとにかく、 神武天皇のお兄さん(五瀬命/いつせのみこと)が傷を負ってこの地に上陸。崖からしたたり落ちる水で傷を癒したもの。 樽井の地名は滴り落ちる水=垂井から転じたもの。 この辺りに、海に面した崖があったとのことだが、たしかに台地地形の様相が残っている。町全体が海に向かって傾斜しているような感じ。 写真ではよく分からないが。 【山の井】 ![]() 樽井の町並み ![]() 坂のある旧村ってかんじ ![]() こんな感じで史跡が整備されていた。 背後は一段高くなっており、「垂井」が滴り落ちていたのだろうか。 ![]() 「山の井」碑 ![]() 「五瀬命遺蹟」 五瀬命は、神武天皇のお兄さん ![]() 井戸があった。 ![]() これは何だろうか。 ![]() こちらは小さな「山の井」碑 ![]() こんな「山の井」を詠んだ歌 |
山のゐのみなとはなれて行く舟のあかても人にぬるるそてかな | 藤原 光俊 |
山のゐのみなとを今のたるゐとはむかしわすれぬ人もこそしれ | 豊岡 尚資 |