すさまじきもの 〜歌枕探訪〜


山坂神社(大阪市東住吉区)




四極山うち越え見れば笠縫の島漕ぎ隠る棚なし小舟 高市黒人(万葉集)
(私訳)四極山からはるかに眺めると、笠縫が見え、小舟が島影にかくれている



高市黒人が詠んだこの歌、「四極山」から「笠縫」を眺めるという位置関係であるが、「笠縫」については古来全国にさまざまな候補地がある中、大阪市東成区の深江付近が有力とされている。
この場合、「四極山」は住吉の津から東方へ伸びる古代の街道「磯歯津路(しはつみち)」(現在の長居公園通)の辺りにあった丘のことだろうとされてきた。
そんな中、江戸時代の国学者、本居宣長は田辺村の山坂神社が「四極山」であるとしている。


なんというか、
山坂神社って、私の家の氏神さんやんか!

東住吉区の田辺で生まれ育ち、子供のころは山坂神社の横の山坂公園で遊んできた者としても、本居宣長の「四極山=山坂神社」説は今回初めて知った話である。





堅い話は抜きにして、実家に帰ったときに少し寄ってきた。


地下鉄西田辺から西北に歩く。JR阪和線をこえた辺り。正面に山坂神社の社叢が見えてきた。



なつかしい。
ここは山坂神社の裏にある山坂公園。ここで野球をした。



左の木から落ちたことを覚えている。



神社は周囲から一段高いところにある。
この写真では左手の盛り上がった所。
古墳の跡という説もある。



正面。



荘厳さは昔から変っていない。


いやはや童心に帰るね。



大鳥造営の際に寄付金を払った人の一覧表。私の名前も確認した。






四極山(山坂神社)から「笠縫」(深江)を望む






多分、ほぼ全ての人が山坂神社に興味ないとおもいます。







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