すさまじきもの 〜歌枕探訪〜


山前(やまさき)(滋賀県東近江市)




覧富士記の作者は中山道を行く際に「山前(やまさき)」なる土地で次の歌を詠んでいる。

月もがな秋霧深き足曳の山の前野のしののめの道 覧富士記



富士紀行の飛鳥井雅世はこんな歌を詠んだ。

しつのめか通ふいへゐも稀なるや麓は山のまへのたなはし 飛鳥井雅世(富士紀行



さて、この山前はどこのことだろうかと調べてみると、現在の東近江市の五個荘に当たるらしい。
もともと繖山の東麓にあったので山前と呼ばれていたが、ここにあった山前荘は五つの荘園から成り立っていたので山前五個荘となり、後世には単に五個荘となったもの。



五個荘なら近江商人発祥の地として観光名所になっているので行ってみようということになった。



訪問は真冬の夕方で、しかもなお雨が降っていた。
「白壁と蔵屋敷」で有名らしいが、そんな見学どころでなかった。



「ぷらざ三方よし」。なんとも閑散としていた。



土産物屋も閉店していた。



案内板の写真を接写。
五個荘の街並みで、家の前に水路がある。



そんな五個荘の街の水路が「ぷらざ三方よし」の建物の前に再現されていた。











地図の左の山が繖山







再び来ることはないでしょう






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