すさまじきもの 〜歌枕★探訪〜 |
山科(京都市山科区)
山科は、周囲を如意ヶ嶽、音羽山、醍醐山、東山などの山々に囲まれた盆地である。 Wikipediaに素晴らしい地形図?があった。 ![]() (山科盆地) 山科は古代から開けた土地だったようだ。とくに交通の要衝として、奈良に都があった当時は北陸への街道が南北に通り、京都に都が遷ってからは東海道が東西に横切り、街道沿いの町として栄えた。 そんな土地なので、古来さまざまな歌が詠まれている。 |
あはれなりこれも世渡る庵ぞかしその山科の袖競まで | 慈円(拾玉集) |
小野山や大宅つづく山科のひかりくまなき庭の月影 | 蓮如 |
夕立ちは早や山科の里晴れて音羽になびく浮き雲の空 | 為尹(為尹郷千首和歌) |
滝にこそ水まさるらし山しなの音羽の里のさみたれの頃 | 夫木和歌抄 |
帰るさをまち心みよかくながらよもただにては山科の里 | 和泉式部(後拾遺集) |
東海道を三条大橋から大津へ歩いた際に山科盆地を横切った。![]() 東山を超える日ノ岡峠から山科へ入った。 ![]() ここは京都薬科大学の近くかな。 東に向かって、山科盆地を横切っている。 ![]() 旧東海道碑 ![]() 京阪山科駅が見えた。その向こうにJR山科駅。 ![]() 山科駅の界隈。この辺りは市街地であった。 ![]() 逢坂山の手前。一号線を渡る陸橋から山科盆地を振り返った。 |
「山科 歴史の散歩道」 鏡山次郎ホームページ |