すさまじきもの 〜歌枕探訪〜


山代温泉(石川県加賀市)




昔、山代温泉に「ホテル百万石」という超豪華なホテルがあって、親に連れて行ってもらったことがある。なにもかもがゴージャスで感動したものであったが、数年前に倒産したらしい。

栄華必衰を感じる。





じゃらん」の山代温泉の説明文を転記
 昔、高僧・行基が傷口を湧き水で癒す烏を見て、その湧き水が温泉だったことが山代温泉の始まり。それ以来「からすの湯」と呼び親しまれた。1300余年の歴史を持ち、北大路魯山人や与謝野晶子が愛した伝統と文化の香りのする名湯。源泉64度の含石泉・食塩・芒硝泉の3つの泉質をもつ










2017年夏、私の北陸の旅は「奥の細道」ゆかりの地を巡る旅であった。このため、石川県では金沢から小松へ入り、那谷寺、山中温泉を経て全昌寺・熊坂に向かうルートをとった。
そんな中、いくら北陸有数の温泉地といえども、芭蕉が訪問していない山代温泉は優先順位が低くならざるを得ない。
山中温泉へ向かう途中、車の中からサラッと写真を撮ってきた。


共同浴場「古総湯」



明治時代の総湯を復元したものらしい。
この一角が山代温泉の中心地。




山代温泉ゆかりの詩人、与謝野晶子の歌

山代の いでに遊ぶ 楽しさは たとえて言えば 古九谷の青 与謝野晶子
夫の与謝野鉄幹が詠んだという情報もある

櫛めきて細き丹塗りの格子より 山代の湯の 雨覗かまし 与謝野晶子


与謝野鉄幹・晶子夫婦が山代温泉に訪れたのは昭和6年で、吉野家旅館に宿泊したらしい。現在では吉野家旅館はなくなっており、跡地に総湯が建てられている。
















ゆっくり温泉地に滞在するような旅行をしてみたいです






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