すさまじきもの 〜歌枕★探訪〜 |
・山梨県北杜市の実相寺の境内にあり、 ・日本三大桜のひとつで、 ・野生のエドヒガンザクラの老木で、 ・樹齢は1800年とも2000年ともいわれ、 ・国の天然記念物に指定され、 ・樹高10.3m、根元・幹周り11.8m、日本で最古・最大級の巨木であり、 ・ ・明治大正年間に樹勢のピークを迎え、 ・現在は徐々に衰えてきているそうだ。 訪問したのは真夏。 とうの昔に桜シーズンが終わっており、だれも観光客がいなかった。 有料駐車場があったが、係員がいないので、無料で駐めた。 ![]() 実相寺の山門 ![]() 山門を入るとこんな感じで桜の木々の下を参道が続いている ![]() 境内の様子。桜だらけであった。桜の時期はすごいだろう。 ![]() 本堂 ![]() そしてこれが山高神代桜。 荘厳な趣きがあった。 山高神代桜を詠んだ歌 |
名にたてるひともと桜さきぬめり 霞いろつく山たかのさと | 輿石守郷 |
たぐひなき大樹の花をあふぎ見て 空にうかるる我心かな | 塚川豊一(甲斐叢記) |
咲匂ふ千本の花と一本に あつめて見れるここちこそすれ | 清水謙光(甲斐叢記) |
里の名の山よりもげに世に高く 聞こえて立てり花のひともと | 落合直言(甲斐叢記) |
いく春も同じさくらにうかれ出でて 見つゝそあかぬ我がこころかな | 守政(甲斐叢記) |
山高みたえず棚引く雲の上 雲と見ゆるは桜なりけり | 石原嵩山(甲斐叢記) |
雲に入り霞を分けて来て見れば 幾千代経ぬる山高の花 | 石原嵩山(甲斐叢記) |
千早や振神世のむかし根ざしけむ 立ちそびえたる山高の花 | 石原嵩山(甲斐叢記) |
しばらくは 花の上なる 月夜かな | 松尾芭蕉 |