大和高田（奈良県大和高田市）

ＮＨＫ「にっぽんの芸能」で、東京芸術大学の生徒ＯＢによる『邦楽絵巻「義経記」』が放映された。

いや～、とても良かった。

ビデオで録画したので、毎日のように見ている。

最後、何人もの静御前が登場したシーンは圧巻である。

「しづやしづ～～～」のフレーズが頭から離れない。

そんなこんなで、個人的に「義経記」がマイブームになっていて、先日「物語の舞台を歩く義経記」を読んだ。

これによると、奈良県大和高田市は「静御前ゆかりの地」であるとのこと。
インターネットで調べたところ、色々ゆかりのある場所が点在しているようだ。

こんな事情があって、大和高田市を訪問した。

【大中公園】　・・・　奈良県大和高田市大中

ここには池の上に能舞台が設置されている。

市民の憩いの場になっていた。

高田川の河畔には「千本桜」。
シーズン中は夜にライトアップされるとか。

こんな公園に「静御前記念碑」が建立されている。

碑文の左側に歌が刻まれている。

しずやしず賤のおだまきくりかえし昔を今になすよしもがな

静御前

「静御前は大和高田の宿の長者磯禅師の娘といわれる。京に遊んで歌舞の名手となり、立烏帽子に水干鞘巻を帯たる麗姿は都人の賞讃をあびた。
かくて源義経と結ばれたが頼朝に追われ吉野山に義経と別れ捕えられた。鎌倉鶴岡八幡宮の社頭、頼朝政子の前に夫を想う曲を舞い、後許されて大和に帰り母子とも礒野の里におわるという。ここに静御前の遺跡を示す村絵図により記念碑を建つ」
（高田川を美しくする会）

エピソードもあって、とても印象に残る歌であるが、伊勢物語に本歌があるらしい。

いにしえのしづのをだまきくり返し昔を今になすよしもがな

伊勢物語（三十二段）

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「しずかばし」が架かっていた

近くに「衣掛けの松」「住居の跡」「静御前の塚」があるらしい