すさまじきもの 〜歌枕★探訪〜 |
柳の清水(山形県新庄市)
「最上川乗らんと大石田と云ふ所に日和を待つ」(奥の細道) 松尾芭蕉の奥の細道では、山形県の大石田から舟に乗り、そのまま最上川を下って行ったような行程となっている。 しかし実際は、大石田で馬を用意してもらい、新庄の町まで行って、渋谷風流という地元随一の富豪宅で二泊している。 尾花沢の鈴木清風宅で一緒に歌仙を巻いた渋谷風流から、ぜひ新庄に来てほしいと懇請されたようだ。 新庄では地元メンバーたちと歌仙興行に興じている。 芭蕉が渋谷風流宅を訪れた際の挨拶代わりの発句がコレ
![]() 柳の清水の現地に句碑 え〜と、これは、新庄の町の南側の入り口に清水が湧いていて、芭蕉もこの清水で喉を潤したとのこと。 その清水は、「氷室の清水」や「柳の清水」と呼ばれて、当時も名所であったらしい。 ![]() 現在では「奥の細道」関連の史跡として整備されている。 と言っても、「奥の細道」では芭蕉の新庄訪問はなかったかのようになっている。 ![]() 実に立派な案内板であった。 ![]() 今でも清水が湧いているようだ。 ![]() ここで芭蕉と曽良は小憩をとったのだろう。 傍らの柳の木とマッチしている。 ![]() 周りの風景 ![]() 住宅開発が進んでいた。 |