すさまじきもの 〜歌枕探訪〜


柳井(やない)(山口県柳井市)







え〜、山口県の「柳井」とあったので、ユニクロの柳井社長となにか関係あるのかなと思ったが、関係ないようだ。


柳井は、瀬戸内に臨む集落として近代までそれなりに発展してきたが、海に突き出た地理的な条件のため山陽新幹線も国道2号線も山陽自動車道も柳井を通らないで整備された結果、工業化・都市化に出遅れて現在に至っている。


そんな柳井であるが、今では柳井市内の近世の白壁の街並みが観光資源となり、観光客を呼び込んでいる。「金魚ちょうちん祭」は柳井の夏の風物詩となっている。


白壁の街並みの一角にある湘江庵には、柳井の地名発祥の由来となった柳が植え継がれている。現在は6代目らしい。







■ とにかく現地訪問


湘江庵、曹洞宗の寺のようだ
「柳井」地名発祥の地



中庭の様子、柳があった



そして井戸もあった



柳+井戸で柳井のようだ
ここの井戸の水を飲むと美人になるという伝説がある



柳井市内の白壁の街並み



ちょうど「金魚ちょうちん祭」の開催日であった



これが金魚ちょうちん
夜には巨大な金魚が登場する。東北ねぷた祭に着想を得たらしい



国木田独歩の胸像があった
青年時代の数年間、柳井に住んでいた







井原西鶴が柳井に因んだ狂歌を詠んでいる


丸雪(あられ)ふる今朝の嵐の吹き落ちて柳井の底にくだく玉水 井原西鶴(一目玉鉾)


湘江庵に歌碑














発展から取り残されましたが、古き良き町の風情は守られました





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