すさまじきもの 〜歌枕★探訪〜 |
矢野の神山(兵庫県相生市)
「矢野の神山」って初めて知ったが、相生市の万葉故地という。 相生市のホームページに詳しい説明がなされている。 ただし、播磨の旅の第二日目の最終訪問地であったため、体もへとへとで、とりあえず惰性で行ったような訪問になった。 しかも、現地では車を方向転換させるスペースがなく、バックで細い道を戻ったり、夕方だったので蚊の大群に攻撃されたりして散々であった。 こんな場所であった。 【矢野の神山】 相生市矢野町森 磐座神社境内 ![]() 相生市の中心街から車で20分ぐらい北へ進んでいく。 この岩肌が露出した山が権現山。麓に磐座神社が鎮座する。 ![]() 磐座神社。村の鎮守社程度の規模であった。 ![]() 蚊の大群の攻撃にあった場所。 ![]() なにか分からないが、由緒あり気なかんじの拝殿。 柿本人麻呂の歌が残っている。 |
妻ごもる矢野の神山露霜に にほひそめたり散らまく惜しも | 柿本人麻呂(万葉集) |
朝露ににほひそめたる秋山に 時雨な降りそあり渡るがね | 柿本人麻呂(柿本朝臣人麻呂歌集) |
現地の案内板と相生市のホームページの解説を下記にまとめた。
柿本人麻呂が素晴らしいと讃えた黄葉(イチョウの木)が境内に残っているという。 |
イチョウの木の寿命がどれくらいかも分からないし、この木の樹齢が何年かも分からないのだが、多分、人麻呂が讃嘆したイチョウの木から何代か植え継がれたものであろう |