すさまじきもの 〜歌枕★探訪〜 |
八瀬(京都市左京区)
八瀬について ■比叡山の西麓、高野川の渓谷に臨む。 ■叡山電鉄の終着駅があり、比叡山に向かうには、ここでケーブルカーに乗り換える。 ■壬申の乱(672)の際、大海人皇子がここで背に矢傷を負ったので、「矢背」と伝わり、それが「八瀬」の地名となった。 ■また、大海人皇子は、里人たちが作った「釜風呂」で傷を癒やした。後世、八瀬の釜風呂は名物となった。 ■紅葉の名所である。 え〜と、こんなもんかな。 八瀬とはこんなところ ![]() 高野川 ![]() これも高野川 国道367号線(若狭街道、鯖街道)に沿って流れている。 ![]() 叡山電鉄の「八瀬比叡山口」駅 なんとも終着駅然とした雰囲気だった。 ![]() こっちはケーブルカーの駅。比叡山に通じる。 ![]() 「八瀬もみじの小径」 紅葉の名所らしい ![]() シーズンになれば素晴らしいのだろう。 こんな八瀬を詠んだ歌 |
八瀬を瀬々の井堰にせきとめて水引き掛くる小野の苗代 | 隆実法師(夫木和歌抄) |
春さめの振はへて行く人よりは我先摘まむ八瀬川の芹 | 古今六帖 |
大原へ行とはなしに恋すればやせとをりぬる物ににぞありける | 藤原清輔 |
「恋すれば痩せる」と「八瀬」を掛けている 都名所図会「八瀬窯風呂」(国際日本文化研究センター) ![]() この図会は釜風呂の様子を描いている。右上に「大原へ〜」の歌が記されている。 |