すさまじきもの 〜歌枕探訪〜


四日市(三重県四日市市)










四日市

桑名まで三里八町。当駅海陸都会の地にして商人多く、府中繁華にして、旅舎に招婦見えて賑わし。尾州(尾張)宮駅へ海上十里。
【東海道名所図会】




四日市は東海道の宿場町として栄えてきた。
四の付く日に市がたったので四日市となったらしい。

そんな四日市を広重はこのように描いている。


(WIKIPEDIAより)

なんと四日市は寒村の風景になっていた。

強風に煽られた柳の木、向かい風の中を歩く合羽の男、笠を吹き飛ばされた旅人の姿もある。なんとも寒々しい光景である。



ただし、こんな四日市を古典文学の中から探してみると、こんなのがあった。(膝栗毛が古典文学かどうかなんとも言えないが)


やうやうと東海道もこれからははなのみやこへ四日市なり 東海道中膝栗毛


四日市から京の都までは四日の行程だという意味。


毎度毎度の東海道中膝栗毛であるが、これは弥次さんと北八が四日市の宿に泊まり、夜中に北八が石地蔵に夜這をかけたり、その石地蔵の鼻を欠けさせたり、宿の棚を落としたりしてみんなに怒られた翌朝に、宿を出発した時のもの。










これが現在の四日市の姿







三菱化学エチレンプラント



石油化学コンビナートはやっぱり四日市の顔やな。













エチレンプラントを中心とした石油化学コンビナートが好きです





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