すさまじきもの ~歌枕探訪~


横野(大阪市生野区)




こんなところに万葉故地があったのか!!



大阪市生野区の住宅地と中小工場の混然となった地域。
万葉集の優雅な世界とのつながりが全く想像できないのだが、今となっては大阪市内の貴重な万葉集ゆかりの地である。

歌碑の説明書きによると、南から流れてくる平野川の氾濫を防ぐために仁徳天皇がここら辺りに巨大な堤防を築いた云々とある。
その堤防の安全を願って、「横野神社」が造営されたらしく、この地は横野神社跡らしい。


紫草の 根ばふ横野の 春野には 君をかけつつ うぐひす鳴くも  万葉集
紫草の根が生え延びる春の横野では、君に思いを懸けさせるように鶯が鳴く



大阪市生野区巽西3丁目9 (株)ベストワンの敷地内に歌碑






歌碑のある場所は前述の横野神社の跡地とのこと。
横野神社跡碑がある。






赤い建物の手前の金網に囲まれたところにある。





住宅地の中。自転車が置いている金網のところが横野神社跡地




周辺の写真。
向こうに小さくアベノハルカス。




これも。
正面にハルカス




 

私はこのホームページを始めるにあたり、古典で詠まれた歌の内容と、現在の姿とのギャップを、ある意味で楽しんでみようと考えたもの。
この横野の万葉ゆかりの地などは典型的なケースであった。


この地に立ち、いにしえに心を馳せ、ウグイス鳴く春の堤の上を歩く若い男女を想像した。













昔、ここら辺が仕事の営業エリアでした。
そのころは万葉故地の存在など知りませんでした。








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