すさまじきもの 〜歌枕★探訪〜 |
横山(大阪府和泉市)
岸和田市や和泉市の地誌を読んでみると、たまに横山の林業と炭の歴史の話が載っていて、そこには何種かの炭焼きを詠んだ和歌が紹介されてくる。 これらの和歌は大体同じ内容であるが、出典は万葉集とのことであり、時には新撰六帖であったり、作者も藤原定家が登場したりする。 といって、横山に行っても「万葉の里」とかの看板もなく、本当によくわからない。 ただ、横山は古くから林業の盛んな土地で、またここで焼かれた炭は「横山炭」と呼ばれ、上質で白い炭は都の貴族たちの間でも有名であったらしい。 よく分からない歌、二首 |
和泉なる 横山炭の 白ければ とうともつかず 問うこともなし |
いかにして いかに焼けばや 和泉なる 横山炭の 色の白さよ |