すさまじきもの 〜歌枕★探訪〜 |
米洗川(三重県四日市市)
「米洗川」と書いて「よないがわ」と読む。 ここのエピソードとしては、天武天皇が壬申の乱で、奈良の吉野を離れて鈴鹿を経て三重県に入り、迹太川(とおがわ)のほとりで天照大神に戦勝祈願したという記録が日本書紀にあって、何をかくそう、迹太川は現在の米洗川のことである。 地元では「天武天皇迹太川御遥拝所」の史蹟が整備されているが、今回は行っていない。 写真は四日市市のホームページより このエピソードが元になって、下の歌が作られたようだ。 |
内外なる神にささげし米洗川 尽ぬながれの免く美をぞくむ | 禊川 |
天て類や神の美久里のよ邦(那)比かわ たたぬ流ぞ世にはたふとき | 黒沢翁満 |
かむたちのよねあらひてしかは美都は 久ちせ伝いまもなになかれけり | 御巫清直 |