すさまじきもの 〜歌枕探訪〜


四ツ橋(大阪市西区)




大阪の繁華街である四ツ橋の地名の由来は、十字に交差した堀川に架けられた四つの橋という意味らしい。


言葉で書いてもイメージが湧かないので、摂津名所図会「四ツ橋」の挿図を紹介。


早稲田大学図書館


歴史的な風景かなと思っていたのだが、WIKIPEDIAによると昭和39年〜45年頃まで四ツ橋は残っていたとのこと。


現地に訪問したが、大きな誤りをしてしまった。
先入観から、長堀通と四ツ橋筋の交差点が「四ツ橋」だと思い込み、写真を撮ってきた。


ところが、四ツ橋筋ではなく、一筋東側の阪神高速と長堀通の交差点が正解であると、自宅に帰ってきてから気が付いた。
阪神高速道路は東横堀川を埋め立てて作ったのはよく知られていることだ。

ただし、現在では「四ツ橋の交差点」と言えば、上記の四ツ橋筋との交差点を一般的に指す。




この写真の奥に写っている高速道路の下に「四ツ橋」があった。



長堀通の中央分離帯のところに四ツ橋顕彰碑。


顕彰碑の説明書きの中で紹介されている四ツ橋に因んだ俳句


涼しさに四ツ橋を四つわたりけり 小西来山

後の月 入て貌よし 星の空 上島鬼貫





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その他、四ツ橋関係の俳句

四ツ橋の角立(たて)けるよ冬の月 乙州

よつ橋に一筋たらす天の川 周竹

四ツ橋も一度にふけて鳴くちどり 滄洲

四ツ橋に一木ありたき柳かな 梅室




















ふつうは「四橋」と表記しますが、
地下鉄の駅は「四橋」駅と平仮名が使われてます。






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