すさまじきもの 〜歌枕探訪〜


夕顔町(京都市下京区)





うわー、ストリートビューと同じや(当たり前やけど)

当地への訪問の前に、自宅のパソコンのストリートビューで何度も確認をしていたので、知っている町に来たような既視感を覚えた。



ここが「夕顔町」。
架空の物語である源氏物語のヒロインである「夕顔」が住んだ町ということから町名も「夕顔町」になり、しかもお墓まで存在する。
「源氏物語」の影響力はスゴイ。


この家が夕顔の家?


お墓があり、ユウガオが植えられている。




ストーリーを書くと大変なので一部割愛するが、とにかく五条辺りにひっそりと住んでいた夕顔のもとに源氏が通うようになり、ある日、夕顔を連れ出し、「なにがしの院」で過ごしていたところ、物怪(もののけ)により夕顔は急死してしまう。夕顔は源氏の親友である藤中将の愛人で、二人の間には幼い女の子がいたが、こうして母親が死んでしまったので九州への流浪の旅が始まる。この幼い女の子こそ後の「玉蔓」である。





いろいろ書きたいことはあるがこれくらいにしよう。
次は夕顔と光源氏の応答歌



心あてにそれかとぞ見る白露の光そへたる夕顔の花 夕顔(源氏物語)


寄りてこそそれかとも見めたそかれにほのぼの見つる花の夕顔 光源氏(源氏物語)



実は、光源氏は歌を返すに際し、わざと筆跡を変えて、家来が詠んだかのようにしている。
「私は誰でしょうか?知りたいのなら実際に会いましょう」と誘っていて、その後に服装を変えて会いに行っている。

この時分の光源氏はとっても魅力的だ。












いや〜、源氏物語フリークにとっては感動極まる聖地訪問でした。







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