すさまじきもの 〜歌枕探訪〜


夕陽ヶ丘(大阪市天王寺区)




夕陽ヶ丘は、実家(大阪市東住吉区)に近く、よく知っている町である。
ここは、歌人として有名な藤原家隆とゆかりがあり、歌枕の地となっている。藤原家隆は晩年に出家してこの夕陽ヶ丘に「夕陽庵」を設けて住みつき、大阪湾に沈む夕陽を拝し、その果てにある極楽浄土にあこがれた。


そしてこんな歌を作っている。



契りあれば 難波の里に宿りきて 波の入り日を拝みつるかな 藤原家隆




夏の休日の昼下がり。
夕陽ヶ丘に行ってきた。

地下鉄谷町線「四天王寺前夕陽ヶ丘駅」
とても長い名前である。

この谷町線は大阪市を南北に連なる上町台地に沿って走っている。昔はこの上町台地から西方を見ると「茅渟の海」と呼ばれた現在の大阪湾が広がっていた。


ここから数分歩けば「夕陽庵」跡



その奥に「家隆塚」がある。

家隆の墓らしい。



家隆塚の石碑



歌碑もあった。



由緒有り気な石碑。



何が書いているのか全く分からない。



案内パネルがあった。
こんな夕陽を見てみたい。











ここは上町台地の西端であり、昔はここから大阪湾が、近世では大阪中心部の町並みが見渡せた。
しかしながら、夏の盛りの訪問だったので、樹木が繁茂して全く見渡せなかった。

この下に道頓堀などの町並みがひろがっているはず。



手前に戻ってみたが、よく見えない。





そしてこの写真!
これは案内パネルと一緒にあった写真。
冬の家隆塚の写真で、木々の葉が散ったために背景に台地の下のビル群が見える。
なんと、スマホで撮影したところ、Googleが勝手に雪を降らしてくれた。

GIFファイルだが、雪が見えるかな?










天王寺七坂と呼ばれる七つの坂
(真言坂、源聖寺坂、口縄坂、愛染坂、清水坂、天神坂、逢坂)
があるので、行ってみたい。




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