【悲報】 滋賀県高島市の歌枕である「万木（ゆるぎ）の森」への訪問の前にインターネットで検索を繰り返していたところ、検索履歴に影響されたのか、高島市の市会議員である万木（ゆるぎ）某議員に関するニュースがしばしば掲載されるようになった。 滋賀県高島市で万木（ゆるぎ）という苗字なのだから、さぞかし由緒のある家柄だろうと推察した。なにせ高島の万木（ゆるぎ）は、式内社の比定社である与呂伎(よろぎ)神社に通じ、社叢の「ゆるぎの森」は鷺の名所とされて中世以来の歌枕になっており、そしてなんと清少納言の枕草子にも登場するという華々しいな歴史がある。 そんな佳麗な家系の万木某議員のホームページを覗いてみた。 工業高校を中退し、長距離トラックのドライバーを経て、突然子育てと福祉に興味を覚えて市会議員に立候補、二度目の挑戦で初当選、現在四期目とのこと。 ロックンロールのライブで市政報告をするらしい。「誰もしないことにこだわりたい」とのこと。 ちょっと勘違いしている人のようだ。 田舎の議員てこんなレベルなのだろうと思っていた。 議員のホームページなのに、広告が大量に付いているのも違和感があった。 すると、次に同僚女性議員に性的暴行した云々のニュースが掲載され、 続いて、虚偽の報告をして政務活動費をだまし取ったというニュースが掲載された。 田舎の一議員の素行の悪さに関するニュースなので、普通ならそれほど興味を持たないのだが、歌枕に因んだ苗字が気になり、またもやホームページを覗いてみた。 予想通り、診断書を書いてもらって議会も欠席しているらしい。 ところが、高血圧症、過敏性腸症候群、急性ストレス障害で加療中にもかかわらず、ゴルフ通いしているニュースがまたもや掲載され、本当にあきれた。 本人は「市民がどう思っているかは選挙ではっきりする」と開き直っているらしいが、多分田舎の選挙なのでまた当選するのだろう。 続報が楽しみである。 歌枕のホームページとしては異例の展開となったが、歌枕の苗字なので気になってしまったもの。 そんな「ゆるぎの森」を詠んだ歌

高島やゆるぎの森の鷺すらもひとりは寝じと争ふものを

古今六帖

風吹けばゆるぎの森のひとつ松まつちの鳥のとぐらなりけり

曽禰好忠

「ゆるぎ」と「揺れる」、「松」と「待つ」を掛けている

いかなれば万木の杜の群鷺(むらさぎ)の今朝しも殊に立ちさわぐらん

後鳥羽天皇

萬木公園（高島市安曇川町末広２丁目３１）に歌碑

枕草子の「鳥は」の段

鷺(さぎ)は、いとみめも見ぐるし。まなこゐなども、うたてよろづになつかし からねど、「ゆるぎの森にひとりはねじ」とあらそふらん、をかし。

与呂伎(よろぎ)神社（安曇川町青柳1316）へ訪問した それなりの由緒があるらしい 本殿覆屋 与呂伎神社で、よろぎの森 遠景。往古、この辺りは森が広がっていたのだろう

問題議員のその後の展開を知りたいです







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