すさまじきもの 〜歌枕
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探訪〜
粟田山
(京都市東山区)
都名所図会「粟田山」
(国際日本文化研究センター)
この画中に詠まれているのは次の二首
粟田山
こゆともこゆと思へどもなほ
逢坂
ははるけかりける
喜撰法師(
古今六帖)
東路を行きつくしつつ
あはた山
人より越えて君をこそ思へ
夫木和歌抄
三条大橋を起点とする東海道は「粟田口」とよばれ、粟田山の裾を回って山科へ通っていく。
以前、東海道を歩いた時に写真を撮ってきた。
これは三条の佛光寺正門あたりから撮影(北から撮影)
これは蹴上の浄水場の前から撮影(東から撮影)
斜面一面につつじが植えられている。
つつじの時期は一般公開されるとのこと。
なお、粟田山の特定については、Toshiomi Kobayashi さんのホームページ「東山三十六峰」を参考にさせていただいた。
一言で言えば
粟田神社の背後、蹴上にぽっかり浮かぶなだらかな山
。
市街から見る場合、
華頂山から北に続く稜線上の1つのピークとして見つけることができる
。
蹴上・岡崎から見る場合、
華頂山の手前に立ち塞がる大きな山
に見える。華頂山すら見えない。
知恩院経蔵のちょうど真後ろに見える山。
粟田山も様々な名前で呼ばれ、どこからどこまでが粟田山なのかはっきりしない。三条通の南の山の総称として使われることもあるし、知恩院から蹴上浄水場にかけて一帯の裏山を粟田山という場合もある(ただしこの場合は山頂は華頂山となる)。
後述のごとく「粟田山=花頂山」であるから、この山は
かつて花見の名所
であった。寛正6年(1465)足利義政・夫人日野富子の花見が後世に名を残している。義政は山上で「咲満ちて花より外の色もなし」と発句した。
花見の地としては高すぎるが、高貴な人は輿で登ったであろうから無理はないと思う。
「粟田口花頂山町」にある。
特に感想ありませんが、いちど琵琶湖疎水をゆっくり見学したいです。
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