すさまじきもの 〜歌枕探訪〜


碓氷(うすい)の山(群馬県安中市)






日の暮れに碓氷の山を越ゆる日はせなのが袖もさやに振らしつ 万葉集
〈訳〉日の暮れ方に碓氷峠を越える日は、夫が袖をはっきりとお振りに
なるのがわかりました(奈良県立万葉文化館) 
 



日な曇り碓氷の坂を越えしだに妹が恋しく忘らえぬかも 万葉集
〈訳〉ひなくもり碓氷の坂を越える時に、妻が恋しくて忘れられないよ
(奈良県立万葉文化館)  



白妙に降りしく雪の碓氷山夕越えくればしかも道あり 葉室定嗣



妻とふたり碓氷の坂をとほりたり 落葉松の葉の落ちそめしころ 斉藤茂吉



万葉集には防人の歌が多く収録されているが、碓氷の山は西国に向かう男と残される女の惜別を象徴する地として詠まれている。

古来、東山道の難所であり、碓氷の山を越えるということは、異界に行くような感覚だったのだろう。

近代でも、国鉄信越線の碓氷峠越えは、独特のアプト式の機関車で列車を牽引した。

「峠」は字面の通り、上がって下がるものだが、碓氷峠は群馬県から長野県へほぼ一方的に坂を上るもので、標高差は500メートルを超える。

2024年夏の旅行では、長野県側の軽井沢から群馬県へ車で入ったので、一方的に山道を下るものとなった。





案内板があった
もし歩くとしたら、もちろん下りコースだろう
まさにダウンヒル!



早朝の大雨の中を疾走した



といっても車はSUV車なので、ドリフトもなく安全運転であった



碓氷第三橋梁、通称めがね橋
明治時代の鉄道橋で、レンガ作りの四連アーチ橋
現在、世界遺産登録を目指しているとのこと



そして碓氷峠は、峠の走り屋の漫画「頭文字(イニシャル)D」の聖地でもある

同じ場所、めがね橋をバックに86トレノとシルエイティがバトル!
(シルエイティとは180SXにシルビアの前部を接合した改造車)


シルエイティの豪快なドリフト
追うのは藤原拓海の86トレノ










真子と沙雪のシルエイティは、碓氷峠ナンバーワン


最後はコーナーで突っ込みすぎたシルエイティがスピンして敗北





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そんなシルエイティのドライバーは佐藤真子
一時は、池谷先輩と付き合いそうになった




軽井沢駅で池谷先輩に紹介される藤原拓海たち







ところが池谷先輩の劣等感から、デートの待ち合わせの時間に現れず





ここが待ち合わせの場所、峠の釜めし「おぎのや」の前の駐車場
なんと、看板の前にはシルエイティが置かれているのだが、
この日はシートが被せられていた





デートをすっぽかされた真子は失意のなか立ち去る

そのときの豪快な2回転半のスピンターン












ここが真子がスピンターンした現場







            

           


少し遅れて池谷先輩が現れたが、今や遅し







写真は「おぎのや」のホームページから拝借
















走り屋ではないですが、頭文字(イニシャル)Dのファンです







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